歯周病治療/口腔外科
歯周病治療
時間と努力が必要です
歯周病はかなり時間をかけて進行します。治すときも同じように時間がかかります。歯周病の治療にあせりとあきらめは禁物です。
治療を始めてしばらくしたら、「歯周基本検査」や「歯周精密検査」でブラッシングによるホームケアと私たちプロによるケアの成果を確認します。歯肉や歯を支える組織の治り具合をみて、治療計画を見直したり新たな治療法を選んだりもします。
●スケーリング
目に見える部分(歯冠部)や歯面に付いている歯垢や歯石、沈着物などを除去する処置です。
●
ルートプレーニング
歯肉に隠れて見えない歯の根に付いた歯垢、歯石、沈着物、死んだ組織などを取り除いて、根の表面をツルツルにし再び汚れや細菌が付かないようにする処置で、スケーリングと同時に行われます。
歯周ポケットが深いときには、麻酔をして行います。
●重症のケースでは外科的処置で歯周病の改善を図ります
ブラッシングなどのホームケアをしっかり行い、スケーリングやルートプレーニング、PMTCといった基本的な処置を行っても歯周病が改善しないとき、歯肉の切開などもしながら歯根に付いているプラークや歯石、炎症部分を除去切除し、歯根と歯肉が新たにくっつくように縫い合わせる『歯周外科手術』を行います。手術によって歯周ポケットは消え、周囲の歯肉や歯槽骨(歯を支えている骨)が健康な状態に整います。
・ 歯周ポケット掻把術
・ 新付着手術
・ 歯肉切除術
・ 歯肉剥離掻把術
口腔外科
たとえば「抜歯」
抜歯といえども、小さな「手術」です。心身ともに良好な状態のときに受けてください。睡眠不足や疲れ、熱がある、のどが痛い、生理中といった場合は避けるべきです。1日の仕事が終わった夕方から夜にかけての抜歯は、非常に危険です。
患者さんが希望しても、初診時には抜歯しないのが原則です。初診時は、患者さんには不安感があり、私のほうは患者さんの背景を十分理解する時間がないことなどがその理由です。
●歯の外傷
●親知らずの消炎
●抜歯処置
●顎関節症(あごの違和感、痛み)
●粘膜疾患
・ 粘液嚢胞(粘液腫)
切開や穿刺だけでは再発します。不十分な切除でも再発しやすいものです。通常摘出手術を局所麻酔下にて行います。術後は、創部の安静と、習癖(咬唇癖、吸唇癖)などがあればその改善や刺激因子の除去が再発防止には大切です。
●半導体レーザー 治療
主に歯周病治療をはじめとした異常のある軟組織(歯肉や口腔粘膜など)を、熱作用でキレイにします。
化膿したり腫れたりした部分には水分が多く存在します。その水分を蒸発させ、なおかつ正常な組織はそのまま残す機能を持っています。そして異常のある組織の部分は痛覚が鈍っているため、局所麻酔の量も少なくてすみ、場合によっては麻酔をしなくてすむケースもあります。他にも知覚過敏症、根の治療、黒ずんだ歯肉(メラニン色素)の治療などにも応用されており、保険治療内でも多く用いられています。